カメラを「触らずに動かす」という選択肢
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カメラマンとして現場に立ち続けて45年。その経験の中で、何度こう思ったか。

「もう1台、手があればいいのに」
インタビュー収録、プレゼン撮影、配信スタジオ。こういった現場では、カメラの近くに人間が張り付けないケースが日常的に発生する。そのたびに固定アングルで妥協するか、別のスタッフを一人呼ぶか──という二択を迫られてきた。
その「二択」が、いまは「三択目」に変わっている。

「OSC」というプロトコルを知っているか
OSC(Open Sound Control)は、もともと音楽の現場で生まれた通信規格だ。ライブコンサートでは照明・音響・映像を1つのコントローラーで束ねるのが当たり前になっている。そのプロトコルが、いまカメラのコントロールにも使われ始めている。

OBSBOT Tail 2・Tail Airは、このOSCに正式対応している。つまり、スマートフォン1台があれば、ネットワーク越しにカメラのパン・チルト・ズーム・AI追跡・録画開始──これらすべてをリモートで操作できる。
専用コントローラーは不要。追加のハードウェアも不要。必要なのは、同じWi-Fiネットワークと、無料アプリ「TouchOSC」だけだ。
現場が変わる、3つの理由
この技術が実際の撮影現場でどう機能するか、構造的に整理しておく。

① セットアップの完全ワイヤレス化 カメラとコントローラーをケーブルでつなぐ必要がない。撮影エリアとオペレーションエリアを物理的に切り離せる。
② プリセット呼び出しによる再現性の確保 あらかじめ3つのポジション(アングル)を登録しておけば、ボタン1回でカメラがそのポジションに移動する。「さっきのアングルに戻してほしい」という演出上の要求に、秒単位で応答できる。
③ 既存のコントロールサーフェスとの統合 TouchOSCはATEM、TriCaster、照明コンソールとも連携実績がある。OSCベースで統合すれば、カメラ操作を既存のコントロールフローに組み込むことも視野に入る。

この記事で学べること
有料エリアでは、実際の接続手順・コマンド体系・TouchOSCのレイアウト設計まで、現場で即日使えるレベルで解説する。「どのIPアドレスに」「どのポート番号で」「どのコマンドを送れば」カメラが動くのか、すべて数値と根拠を示しながら説明する。
読み終えたその日から、スマートフォンがカメラコントローラーになる。


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