NDIのRemoteとBridge活用法
NDI5からRemoteとBridgeというネットワークの垣根(ローカルセグメント)を超えた接続を実現してくれる方向だ。
さらにAudio Directという音声を専用に扱う環境も用意された。
これらの新機能はWindows版だけだ。
だが、旧来は協力会社の製品だけだったMac版でNewTec製品の登場には歓迎だ。
簡単にそれぞれのアプリの機能を見てみよう。
Webcam input(MacではVirtual Input)
名前の通りにPCのWebcamとしてNDIを取り込むことができるようになります。
同じネットワークで扱われているNDI信号をzoomなどの会議システムへ直接送り込むことができます。
従来では映像信号をキャプチャーする外部デバイスを用意する必要がありましたが、TricasterやvMixなどのスイッチャーからLAN経由でNDIプログラム映像を送り込むことが簡単にできます。
注意するところは、この場合の音声はn-1(zoomなど会議システムからの音声を除いたスタジオミックス)を用意する事だ。
MIX1(プログラム映像+ALLミックス音声)
MIX2(プログラム+n-1音声)
などとしてMIX1を記録、配信へ。
MIX2をzoomなど会議システムへ送るようにルーティングのルールを決めておくと良いだろう。
Studio Monitor(MacではVideo Monitor)
同じネットワークで扱われているNDI信号を何でも表示、録画することができます。

PTZ controlも使えるのでネットワーク上にあるすべてのNDI信号を見ることの自由はありがたい。Tricasterの機種によってはマルチビューを見ることができる。表示がない場合でもスイッチャーのマルチビューを必要とする現場ではサブでマルチビューにNDIエンコーダーを挟んでおくと、離れたカメラマンでも返しモニターとしてスマホなどで確認でき大変に便利につかえる。Screen Capture(MacではScan Converter)起動したPCの画面をNDI信号としてネットワークに送出してくれる。パワーポイントやキーノートなどのプレゼンテーション画面をNDIで扱うことができます。パワーのあるPCからはデスクトップで動画の再生も可能です。HDMI SDIなどのストレートコンバーターではロックできないようなスキャンレートのパソコン画面を取り込むことも自由にできます。ちなみにゲームの番組などで120Hzのモニター出力もストレスなく扱えてプレーヤーに負担もないことから物理的なスキャンコンバーターより重宝されます。何より無償です。Test Patterns(Macも同名)カラーバーなど基準信号を発生してくれます。Macでは旧来はSIENNA社の製品だったがNDI5になってからNewTek社のものになり、Windowsと同様のインターフェースとなった。スマホでも使えます。静止画(アルファーキー付き)のポン出しにも使えるので便利に使っている。Access Manager(Macも同名)便利に使えるNDIだけに多くの信号がやりとりされることになり、選ぶ手間が増えてくることになる。入力選択画面でスクロールが必要な量になるとさすがに整理したくなる。

アクセスマネージャーは起動したパソコンが受け取るべき信号、送り出す信号をグループで分けて整理することができる。

また、見つけにくいNDIデバイスや、電源の入っていないデバイス、まだ接続されていないカメラなどをExternal SourcesでIPアドレスと一緒に予約登録しておくと、スイッチャーなどの入力で先に設定しておくことができるので便利だ。

Bridge(Macには無い)文字どおりにネットワークセグメントを超えてNDI信号をやりとりできる仕掛けだ。残念ながら執筆時期にはComing soon!(未実装)だ。

Audio Direct(Macには無い)業界の標準ともいえるStinvarg VST3のプラグインに対応した。まずは対応しているプラグインのダウンロードが必要です。


PCで便利に使ってきたDTM環境との音声のやりとりがNDIで可能になります。Remote(Macには無い)スマホのカメラ機能を遠隔から活用できるようになりました。

My Connectionという接続ポイントをクラウドサービスに設定します。そのQRコードを発行して遠方のカメラマンと共有します。そのQRコードからカメラアプリを起動すると、インターネットにつながっている場所から映像、音声が伝送できるようになります。


NDI for AfterEffects(Macも同名)

NDI for Premiere Pro(Macも同名)

NDI for VLC(Macには無い)

ループ映像など動画の再生に便利。MacのNDI tools

そしてMacだけにあるのはNDI output for Final Cut Proだ。

動画の再生に活用できるアプリが増えることは大歓迎だ。新機能でMacは恩恵を受けないのかというと、そうではない。例えばWindowsでBridgeした出先からスマホの画面はNDIの信号なので、Macのモニターでも確認できるし利用することも可能だ。まずはNDI toolsのダウンロードで無償のNDI環境を味わってほしい。
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